11月14日から、日光市内の44店舗で「日光手打ちそばスタンプラリー」がスタートしました。対象店舗のうち3店舗のスタンプを集めて応募すると、抽選で豪華賞品や日光の特産物が当たるそう!
早速、対象店舗の一つである「茶そばの店 やぶ定」に行ってきました。
「茶そばの店 やぶ定」は明治43年に創業し、100年以上の歴史がある老舗。現在は三代目の店主であり、「日光手打ちそばの会」の会長も務める我妻一義さんが歴史を守っています。
「初代の祖父が、江戸前そばの技術を習得するため東京で修業し、その味を受け継いできました。茶そばの抹茶は京都から仕入れ、出汁には枕崎産の本枯節、土佐節、かつお荒亀節、鯖節、宗田節と、さまざまな魚の節をブレンドしています」と我妻さん。今市のきれいな水もおいしさの決め手だそうです。
今の時期にいただけるのは、日光産のそば粉を使った「日光あおい蕎麦」。そばの実を早刈りしているため、鮮やかな薄緑色と香りが強いのが特徴です。新そばの時期は、抹茶を使用しなくても十分美しい色合いが出るのだとか。茹で上がるとさらに薄緑色が際立ちます。
また日光手打ちそばの会では「年間を通し、日光産の旬のそばを楽しんでもらいたい」と、新そばの開発に取り組んできたそう。市内の店舗では日光あおい蕎麦(11月中旬~)、日光氷温寒熱そば(2月中旬~)、日光夏そば(6月下旬~)、日光夏秋彼岸そば(9月上旬~)を味わうことができます。
「天もり」をいただきました! そばにはコシがあり、風味豊かな香りが広がります。天ぷらの揚げ方は昔ながらの製法で、つゆが染み込みやすいように厚めの衣になっているそう。そばつゆとの相性も抜群です!
これからの季節は、温かい汁でいただく「鴨南蛮」もおすすめとのこと。 ベースは同じそばつゆでも、鴨の脂とうま味が入ることでまた違った味わいに。体も温まります。
食事の後に、だしの元となる本枯節、土佐節、かつお荒亀節、鯖節、宗田節を見せていただきました。断面を初めて見ましたが、美しい天然石のよう…!
ブレンドすることで複雑な味が生まれ、そばと相性の良い風味になるそうです。
外に出ると、店の横には今市のおいしい水が湧き出ていました!
こちらは自由に飲めるので、汲んで帰る人もいるそうですよ。
「日光手打ちそばスタンプラリー」は12月27日(日)まで。店舗で応募すると、先着で参加賞も! この機会にいろいろなお店のそばを食べ比べてみてくださいね。
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撮影日:2020/11/12
撮影地:栃木県日光市今市
撮影MEMO:茶そばの店 やぶ定
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