明治時代から続く「菊花展」が栃木県中央公園で開催中♪

宇都宮市にある栃木県中央公園の緑の相談所では、15日まで「菊花展」が開催されています🏵今回で第115回目を迎えた、明治時代から続く歴史ある展覧会です🌼元々は市内のお寺を会場にして始まり、栃木県中央公園が会場となったのは公園が開園した1982年からになるそうです。普段はあまりお目にかかれないような、さまざまな菊の花が一同に会する秋の風物詩の1つです。

「持って来ていただいた菊は審査をして、2等賞までつけて、全部展示しています」と緑の相談員の田崎知子(たさきともこ)さんが教えてくれました。今回の出品者は11名。皆さん趣味で栽培しており、短い方で10年、長い方だと50年以上も毎年出品を続けているそうです。また、審査は身内で行うのではなく、佐野厄除け大師の菊花展に出品しているお2人の方にお任せしたといいます。

花弁が鱗(うろこ)状に 幾重にもなって咲く「厚物(あつもの)」や、 1本の苗を摘心し3本に分枝させる「三本仕立て」など、花の種類や仕立て方はさまざま。それぞれに一定の基準を満たしているか、花の咲き具合や大きさ、花弁が揃っているかなど、全体のバランスを審査するそうです。「昨年度に比べて今年は気候のせいか、花が満開に近いものが多いですね。その年の気候によって、花がよく咲いたり遅くなったり、病気が出やすくなったりと、皆さん苦労されています」と田崎さん。

「1回でいいからデカい菊を作りたくて栽培を始めました。そうしたら、奥が深くてやめられなくて」と受付を担当していた増田正光(ますだまさみつ)さん。菊の栽培を始めてから今年で15年目になるそうです。40鉢ほどを栽培する中から、今回は10鉢を出品されました。

昨年度までは、愛好家でつくる県掬粋(きくすい)会が主催してきましたが、高齢化などで解散してしまったといいます。菊好きの仲間は平均年齢80歳を超えており、定年をきっかけに出品するようになった増田さんは若手に入るそうです。「毎年、満足した菊は作れません。毎年気候が違うので、口では言えるのだけれど、実物はその通りになってくれません」と増田さん。花の頭に帽子を被せて開花時期を調整しているのだそう。思い描いた姿を目指して工夫を重ねて育てていることが伝わってきました。

屋外では杉の木や千輪などの「大作り」と厚物や菅物(花弁の全てが中空の管状になっているもの)などの「盆養(大菊)」を、屋内では「盆栽」に仕立てた作品を展示しています。また、即売会も行われています。

公園は「水と緑と文化」をテーマに4つの池を中心とする和洋折衷の回遊式庭園風で構成されており🌲豊かな緑や噴水⛲も楽しめます✨紅葉も始まり🍂今の季節ならではの景色も楽しめます😊

施設を訪れる際には、マスク着用や手指消毒等の基本的な感染防止対策の徹底に御協力いただきますようお願いいたします。

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撮影日:2021/11/2

撮影地:栃木県宇都宮市睦町2-50

撮影MEMO:栃木県中央公園での菊花展

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