小山駅から車で15分ほどの、市街地から離れた静かな田園風景の中に「ブルーベリーファームごうの」はあります。「旬が途切れないように、時期に合わせて品種を選んで植えました」と代表の郷野康子さん。これからの時季はラビットアイ系が完熟を迎えます。ラビットアイ系は、実が熟す前にウサギの目のように赤く色づくのが特徴です。夏の日差しを浴びて大きく育った実は、8月末まで収穫が続きます。
ご両親の後を継ぐ際に、スギやヒノキなどの植林用の苗木栽培からブルーベリー栽培へと移行し33年が経ちました。植林用の苗木栽培は力仕事が多く、人手を必要とするため、康子さん一人でも管理できることが、ブルーベリー栽培を選んだ理由だそうです。最初にラビットアイ系300本を植えつけ、それから5、6年が経った頃に、ハイブッシュ系の栽培も始めたそうです。摘み取りに訪れたお客さんから「すっごい大きい、親指大くらいのブルーベリーがあるんだよ」と聞いたことが、ハイブッシュ系の栽培を始めたきっかけになったと康子さんは話します。
現在は、夫の春さんと2人で3,000坪に及ぶ敷地に約40種類1,200本のブルーベリーを管理しています。「夢中でやってきちゃった感じだけど、33年も経っちゃったんだね」と康子さん。ブルーベリー栽培を始めて最初の5年間ほどはジュースやワイン用に生果を出荷していましたが、1993年からは摘み取り園に切り替えたそうです。「摘み取りを始めた時は、自分たちでパンフレットを作って配りました」と春さん。その努力も空しく2組くらいのお客さんしか訪れず、「紫の絨毯を引いたように実が落ちましたね」と康子さん。その後、口コミが広がり、さらに健康ブームとともにブルーベリーにもスポットが当たるようになり、客足も増えたと話します。
旬の食べ物にはその季節に必要な栄養分が含まれているのだとか。蒸し暑い夏に、甘酸っぱいブルーベリーはより美味しく感じられます。そのまま食べられる手軽さも嬉しいですね。
「冷やしておいたブルーベリーをヨーグルトにがっぽり入れて食べるとか、牛乳を注いで、一緒に食べるのも美味しいですよ」と康子さん。ラビットアイ系は皮がしっかりめなので、凍らせてから食べる方法や、保存袋に200gくらい入れたところに砂糖大さじ2杯くらいを絡めて冷凍する食べ方も教えてくれました。一通り作って食べてみたいですね。
併設のカフェ「ブルーベリーの森」は休業中ですが、ブルーベリージュースとブルーベリーのパウンドケーキをテイクアウトできるほか、ブルーベリーやラズベリージャムの販売もしています♪また、生果や加工品は配送もしているので、お気軽にお問い合わせください。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況や、国や県等の不要不急の外出自粛要請を踏まえ、県外・県内の移動については慎重な判断をお願いいたします。
施設を訪れる際には、基本的な感染防止対策の徹底に御協力いただきますようお願いいたします。
【所在地】栃木県小山市北飯田228
【摘み取り期間】6月上旬~8月末
【開園時間】9:00~17:00
【休園日】金曜
【入園料】無料
【摘みとり料金】摘み取った分は100g194円でお持ち帰りいただけます。
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撮影日:2021/7/23
撮影地:栃木県小山市北飯田
撮影MEMO:ブルーベリーファームごうの
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