桜の季節はそろそろ終わりですが、栃木の農村は春爛漫。ちょっと車で走るだけでも色とりどりの花を見かけます。
白い花がこぼれ落ちそうなユキヤナギやドウダンツウジ。菜の花やレンギョウのまぶしいくらいの黄色は青空に良く映えます♪
ハナズオウの濃い紫やヤシオツツジやトウゴクミツバツツジの可憐さにはっとしたり、何気ないあぜ道に咲くハナダイコンが心を癒やしてくれたりしますよね♫
さて、「花」と言えば「とちぎ花センター」。みかも山公園の山々の花と新緑のパッチワークを背景に、とちぎ花センターが見頃です!
しかも、「碧色の宝石」とも称される「ヒスイカズラ」が開花中! 関東一のヒスイカズラが神秘の輝きを放っていますので、紹介したいと思います。
園内に入ると、まずは巨大な花の柱が出迎えてくれます。向こう側の花壇や奥手の山々
を訪れる人が思わず立ち止まって写真を撮っています。
せっかく来たのだから「とちはなちゃんドーム」へ入りましょう。ヒスイカズラはもうすぐです。
入口にいきなり撮影スポットが!
栃木県で栽培された胡蝶蘭がまるで滝のように壁を彩っています。あまりの迫力にぼーっと眺めていたら、
「シャッター押していただけますか?」
と数人に声をかけられ、スマホやデジカメを受け取ってパシャパシャ。
園内に入ると左手にすぐに見つけました!
「碧色の宝石、ヒスイカズラ!」
空中に垂れ下がる神秘の翠。
湾曲した花びらの独特の形。まるで蛍光絵の具で染めたような碧い色。しばし言葉を忘れて花の回廊の下で佇みます。
ところで、「カズラ」って何だろう? 「カズラ」とついた花の名前を時々目にします。真夏にオレンジ色の花をたくさんつける「凌霄花」(ノウゼンカズラ)、山歩きをしたときに案内人の人に教わった白い花の「スイカズラ」。
ん? どれもつるを伸ばして絡まって咲いているような気が・・・
「カズラっていうのは、蔓(つる)と葛(カズラ)と書くんですけど、自分の体を支えられずに、ほかの木に絡まって伸びていく植物に付けられる名前なんですよ」
とちぎ花センターの方が教えてくれました。
「きれいな色ですね。夜にライト当てたらぼうっと光りそう」
「鋭いですね」
「やっぱり夜に目立つためにこんな色に?」
「そうなんです。夜にやってくるある動物に、花びらの奥の蜜を吸ってもらうことで受粉するんです。どんな動物だと思いますか?」
「うーん・・・コアラとか?」
「残念! 原産はオーストラリアじゃなくて、フィリピンです」
「昆虫じゃなくて動物なんですね・・・うーん?」
正解は、このブログの最後で!(笑)
温室の出口では、「とちぎ花センター」の皆さんが作った「ハーバリウム」が飾られています。
使われている花のほとんどは「とちぎ花センター」で咲いたもの。
ガラス瓶を照らす光が花びらを透かせて見せてくれます。普段は気づかない花びらの繊細さ、自然の造形美に心が洗われました。
是非、今度の10連休中にでも足を伸ばしてみませんか?
7年ぶりに復活の彦音色でした。
【とちぎ花センター】
栃木市岩舟町下津原1612 (定休月曜日)※GW中(10連休)はすべて開園
http://www.florence.jp/
〈とちぎ花センターヒスイカズラフェスタ〉
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g05/kouhou/h31hanasennta-hisuikazura.html
※文章中の問いの正解は、「コウモリ」でした!
※ 栃木県農政部の情報は、
「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や
「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」
でも発信していますので、是非、ご利用ください。