栃木しゃも de だまこ汁     ~Arrenged AKTB45’s ~

 最近耐寒性が落ちたなと感じる千本松の羊 おなかの白いサフォークです。11月に入ってだいぶ寒くなり、お鍋が恋しい季節になりましたね。

 我が家で最近めでたいことがあり、我々畜産関係者はそんなハレの日にはとちぎ和牛ですきやきでも…というパターンが多いですが、今回は別のものでお祝いです。
 そう、とちぎ和牛以外にも美味しい畜産物が栃木県にはあるんです。

 それは唯一の栃木県産地鶏である『栃木しゃも』です。
 ここで少しだけ『栃木しゃも』の紹介。『栃木しゃも』は、おとぅさんが闘鶏&軍鶏鍋で有名な『軍鶏』で、おじぃちゃんがフランスの高級地鶏『プレ・ノアール(黒い鶏というフランス語)』という、美味しい鶏達を親に持つ地鶏です(おばぁちゃんは子だくさんなロードアイランドレッドです)。

 『栃木しゃも』は、程よい歯ごたえで噛むほどに旨味が出てくる…とても美味しい鶏肉です。また、プレ・ノアールの特徴であるさらりとしたあぶらの性質も引き継いでおり、肉に鶏特有の臭みがありません。

 そんな『栃木しゃも』を今回は鹿沼市の『栃木しゃも加工所』から購入し、寒い季節にぴったりのしゃも鍋を作りました。
 でも、ただのしゃも鍋ではつまらないので、学生時代にきりたんぽで有名な秋田県出身の美人だった先輩(現在45歳)が、『私じゃない人』のために作った家庭料理『だまこ汁』(秋田県の郷土料理)を(大幅に)アレンジしてみます。

 まず、メインの『栃木しゃも』です。
 これが…

 こうなって

 18歳の頃からお付き合いしている愛刀によりこうなります。

 ひととおりバラしたあと、モモ肉は一口サイズに、ムネ肉はミンチにしてささがきゴボウを粗みじんにしたのと混ぜてつみれにしました。手羽元、手羽先はそのまま鍋に投入です。
 ササミと首は後ほど私のアテに・・・
 今回は丸どりでの購入なので鶏ガラで出汁をとります。
 鶏ガラで出汁をとるときは、ガラをよく洗い、野菜と一緒にして煮立たせないようにじっくりと煮込むこと、って先代の栃木しゃも加工所の石澤慎一さんに昔教わりましたので、実践‼


 とった出汁は、鰹節と昆布でとった和風出汁等量と合わせて、酒、みりん、しょうゆ、塩で良い感じに調味(少し濃いめ)します。

 この鍋のもう一つの主役『だまこ』を作ります。今回も子供たちと一緒に楽しく作ります。
 ちょっとやわらかく炊いたご飯3合をすりこぎ(我が家にはないので麺棒)で半殺しにします(秋田ではそう言うらしい)。こういう作業は心に曇りのない子供がやった方がおいしくなりますよね?

半殺しにしたのを丸めて焼いたら出来上がり…なのですが、これだけではつまらないので少しアレンジです。
 丸めただまこの中心に梅干し、チーズ、唐辛子粉末を入れたのを作りました。それぞれわかるように、ゆかり、(バジルに見立てた)青のり、唐辛子(悪戯で1個だけ無印にしました)をつけておきます。

 これをフライパンで焼いて表面を固めます。

 そのほか、大根、白菜、ネギ、しいたけ、しめじ、白滝をいれます。
 米もそうですが、ほとんどの野菜を近くの直売所で購入しました。

 さて、最後の仕上げです。
 私は味のしみた大根が好きなので、事前につゆと一緒に煮ておきます。

 肉、野菜を鍋に入れて…

 あらかた火が通ったらだまこを入れます(煮崩れしやすいので)。
 もうひと煮立ちさせたらできあがりです。

 できました。

 器に盛るとこんな感じです。

 栃木しゃもの味は先に書いたとおり、噛むほどに…旨いですねぇ。肉の硬さは市販のブロイラー(肉用鶏)よりもしっかりとした歯ごたえがありますが、豚肉などの他のお肉と比べるととても柔らかいです
 つみれも臭みがなく、ゴボウの食感と風味が生きていてよかったです。
 さて、子供たちと作っただまこ。
 出汁の効いたつゆがしみて…旨いっす。
 だまこの中の具とつゆが合わさってちょっとした味の変化がそれぞれでたのしめました。うん、大成功ですな。
 栃木しゃもは子供たちにも大好評で、肉が柔らかくて美味しいとすごい勢いで食べてました。
 子供たちの好きなだまこはチーズでしたね。つゆと混ぜて食べると美味しいって。
 そう、やっぱ出汁も美味しいんですよ。
 みなさんもぜひちょっと頑張って出汁から作ってみてください。
 鶏の解体も今の時代ネットで調べれば結構何とかなります!!

 最後に今回お世話になった『栃木しゃも加工所』をご紹介します。
 私は丸どりで購入しましたが、除骨した精肉でも当然販売しています。
 また、精肉のほかに栃木しゃもを燻製などした加工品も販売しています。加工品は半身のスモーク、ウインナーなどのほか、砂肝とレバーのスモークがあります。
これがまた酒のアテにいぃっ。あっ、普通に食べても美味しいですよ。
 詳しくは下のパンフレットをご覧くださいな。
 商品は石澤さんがこだわりの製法で作っているため、行ってみたけど在庫が…
 なんてことがないように、事前に問い合わせることをおすすめします。特に精肉は事前予約が必要とのことです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆栃木しゃも加工所☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
住所:鹿沼市上殿町46(〒322-0046)
営業時間: 10:00~18:00(日曜定休日)
 TEL:0289-65-6772  FAX:0289-62-9744
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※ブログ掲載時と内容が異なる場合がありますので、店舗等を利用される際は、事前に当該店舗に御確認くださるようお願いいたします。
栃木県農政部の情報は、 「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。


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