「まちづくり活動に参加」編
■早めにサラリーマンから卒業、地域と触れ合い
当時、会社に早期退職制度というのが出来て、同時に役職定年制が始まり55歳で役職を下りることになりました。それまで30年間、人一倍仕事をして来たという気持ちもあり、その後に夢がないように思えて55歳で退職することに。いわゆる団塊の世代の僕らは、一斉に定年になった途端にまた大きな流れにドッと押されてしまうような気がして、5年早く始めていれば少しでも慣れておけるかな、とも思ったんです。
農業を主にした田舎暮らしをしようとこちらへ来ましたが、サラリーマン時代は地域との関係を一切持たずに生きて来たから、少しでも地域の役に立ちたいといろいろな活動に参加しています。
自治会や高齢者サポーター、まちづくり地域ボランティア、そして市民記者と、今では思っていた以上に忙しくなってしまって。若くして仕事を辞めたものだから、残っていたエネルギーに火が着いたのかもしれません。最近、昔の仲間に会うと「元気になったね」と言われますよ。
■学び、参加し、楽しむ、毎日元気!
矢板市の「ふるさと創年大学」は行政と市民が協働で地域活性化を目指すという講座です。現在2年目を受講しています。また、「矢板武塾」は、明治時代の矢板出身の実業家矢板武の理念を継承した塾で、まちづくりを市民で考え実践するノウハウを学べます。今年から栃木県農業大学校の「とちぎ農業未来塾」で農業についても学んでいます。
ボランティア活動としては「花の会」に参加し、地域に花を植えるボランティアをしているのですが、男性会員が少ないので力仕事に重宝がられていますよ。
いろいろな活動に参加していると、あちこちから声がかかり、活動の幅がどんどん広がって行きます。最近、「市民かわら版」の記者を始めました。2ヶ月に1回、ボランティア活動などを取材して記事にしています。
■アクセスの良さと裏山で選んだ土地、将来はオープンガーデンを
月に一度は東京方面へ出かけますが、ここはインターから車で5分、駅からタクシーを使って千円ちょっと。交通の便の良さが、この場所を選んだ大きなポイントです。それと、ここは平坦な土地と裏に山があった。自然に囲まれた面白みのある田舎暮らしをしたいと思っていたので、裏山のある土地はイメージにピッタリでした。
畑は、敷地内の一部でナスやトマトを作っています。ほかに300坪の畑を借りてトウモロコシ、ジャガイモ、玉ねぎなどを作っていますが、今のところ自分たちで食べる以外は友人に配っています。僕が野菜を送ると魚を送ってくれる釣り好きもいて、そういう物々交換は楽しいですね。最近忙しくて、なかなか送れないんですけど。
将来は、庭をオープンガーデンにして、気軽に立ち寄って眺めてもらえるようにしたいと思っています。家を建てた時に、イングリッシュガーデン風にガーデニングデザイナーに設計してもらってるんですよ。これからは少し地域活動を整理して、農業と園芸に専念しないと。そろそろ女房に呆れられてしまいますから。(笑)